〝知の巨人〟と呼ばれる博物学者、南方熊楠生誕150周年の今年、白浜町の「南方熊楠記念館」の新館が3月19日(日)にオープンする。
熊楠が研究した粘菌をイメージし、曲線を生かした外観に。2階の展示室は「幼少期~青年期」「海外での活躍」「生物学者」「民俗学者」「研究生活と晩年」の5コーナーに分かれており、約800点の展示品と映像を通し、熊楠の生涯や研究実績を紹介する。
8月31日(木)までは熊楠を慕う人たちの日本画、洋画、チェーンソーアートほか多彩な作品を集めた特別展「熊野・熊楠を愛するアーティストたち」を開催。漫画家の故・水木しげるさんが約25年前、『猫楠』を描くため同館を取材した際に残した『ゲゲゲの鬼太郎』の色紙と同作の初版本、同じく漫画家の故・清水崑さんが熊楠の少年時代を描いた漫画などを展示する。ニュース和歌山土曜号で「妖怪大図鑑」を担当するマエオカテツヤさんは、連載で取り上げた紀南の妖怪のイラストを出品する。
入館料500円、小中学生300円。午前9時~午後5時。木曜休みだが春休み期間中は無休。同館(0739・42・2872)。
写真=熊楠の資料や功績を紹介
(ニュース和歌山より。2017年3月18日更新)