山の妖怪

出没地域:古座川町

怖さ:4


 黒坊主という呼び名は、全国各地で広く使われているようで、海坊主や見越入道を指したりもする。

 代表的な黒坊主は人が寝静まったころに寝室へ現れて、寝息を吸い、顔を嘗め回す。嘗められた後は生臭く、病気になるほどだという。

 古座川町七川では、山中で人間を襲う真っ黒な怪物を黒坊主と呼ぶ。ある者が出遭った時には背丈が3倍ほどに伸び、銃で撃つとその度、背がどんどん伸びて、大きな黒い化け物となり、逃げる時は飛ぶような速さで去ったそうだ。

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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山より。2017年4月22日更新)