黒壁に格子、瓦ぶきの屋根と情緒ある町並みが残る漆器の町、海南市黒江を舞台に、めだかをテーマにした「黒江めった祭り」が5月14日(日)に初開催される。実行委の小西康喜さんは「メーンストリート以外にも目を向けてもらうため、路地裏の各所にめだかを展示します。町おこしの起爆剤にしたい」と話す。
「めった」は黒江でめだかのこと。同地では江戸時代から軒先でめだかを飼う家庭が多く、風情ある町並みの一部を担ってきた。
4年前からめだかを飼い、観賞魚としての美しさに魅力を感じていた小西さん。地域でめだかを使ったイベントができないかと発案した。
当日は船尾市場、黒江ぬりもの館など10ヵ所でめだかや海南市の水中花作家、和歌真喜子さんの作品を軒下展示するのをはじめ、黒江公民館で飼育方法や生態を教える「めだかの学校」、めだかすくいが行われる。このほか、浄国寺天井画の特別公開、黒江煉瓦堂での陶芸ワークショップ、散策中に撮った写真をインターネット上に公開するロケフォトグランプリなどを行う。
PRするにあたり、チラシづくりにもこだわった。仲間5人で町を練り歩き、『ウラ黒江さんさくマップ』を完成させ裏面に掲載した。デザインした日口奈央さんは「マップは手作り。一過性のものでなく、今後の町おこしに合わせ、充実させていけるようにした。今後も黒江の名所を発見し追加していきたい」と意気込む。
小西さんは「今後、めだかをモチーフにした商品やサービスを提案し、町のものづくりや商売にもつなげていきたい」と思い描く。
午前10時〜午後4時。実行委(073・495・2573)。
P=風情あふれる路地でめだかすくいなどが楽しめる
(ニュース和歌山より。2017年5月6日更新)