川からの風が心地よい市堀川沿いの純喫茶。この場所から眺める水辺が好きだ。
先代の店主が芸術好きだったそうで、美術関連の古い本も手に取れる。ゆったりとした時の流れが和歌山らしい。派手さはないが水辺を感じられる場所。
かつて川の悪臭でコーヒーがまずく感じるほどだったようだが、今は感じず、窓辺は人気の席になっている。
こうした川沿いに開口部をもつ店が増えると日常的に水辺を楽しめて、より訪れたい場所になるのではないだろうか。
(ミズベリング和歌山 m art space 齊尾茉里さん)
和歌山市の市街地を流れる内川を切り取った1枚を紹介する「MIZBE SCENE(ミズベ・シーン)」は隔週土曜号で連載します。
(ニュース和歌山より。2017年5月6日更新)