山の妖怪
怖さ:5
出没地域:紀南地域

 鬼の頭に牛の胴、または牛の頭に鬼の胴を持つ。その姿を見ただけで災いをもたらされる恐ろしい妖怪である。

 和歌山にはこの「牛鬼」の伝承が多くあり、現在も「牛鬼の滝」「牛鬼淵」「牛鬼峠」などの地名が残っている。

 このうちの一つ、すさみ町の上戸川の支流にある琴の滝に棲む牛鬼は人の影を食べるといわれ、影を食べられた者は間もなく死ぬと伝わっている。

 串本町の吐生にある「笹の平」の牛鬼は変幻自在で、時には目を疑うほどの美しい野鳥に化けるが、その姿を見た者は病に伏せ、二度と起き上がることはないという。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2017年7月1日更新)