7月に入り、海や山の恋しい季節となりました。夏の海といえばサンゴ礁にキラキラ輝く熱帯魚を思い浮かべる方も多いのでは?
サンゴは、実は動物の仲間。世界には800種類存在し、ほとんどは年1回、バンドル(精子と卵が入ったカプセル)を放出する産卵を行います。多くのサンゴは、同種で一斉に産卵しますが、月齢周期と日没からの経過時間が影響するため、地域差があります。
和歌山では産卵日がばらける傾向にあり、直前の天候などにも影響を受けるため、産卵日を正確に予想するのは難しいです。また産卵時期は種類によって異なります。ミドリイシ類、次いでキクメイシ類と、一番水温の高い串本で6月ごろに始まり、田辺など北の方へと続いていきます。
写真=串本でのスギノキミドリイシの一斉産卵の様子
塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。
(ニュース和歌山/2017年7月5日更新)