電子レンジなどで温めるだけで食べられるパックご飯の県産コシヒカリを使った商品を6月、和歌山県農が発売した。

 日本人1人の米の年間消費量は1962年度の118㌔をピークに下がり続け、2013年度は57㌔。一方、パックご飯は調理の手間が省け、1人暮らしやレジャーなど様々な場面で活用されることから需要が高まり、1994年に3万3000㌧だった国内生産量は2013年には15万8000㌧に増えている。

 これに目をつけた県農が、初めて県産米でパックご飯を発売。品種は全国で最も多く、県内でも3番目に生産されているコシヒカリを使用した。柔らかくモチモチの食感、強いうまみが特徴で、県農の西野嘉展(よしのぶ)さんは「手軽に食べられるパックご飯で地元のお米を身近に感じてほしい。地産地消の一助に」と期待を込める。

 1食180㌘で1袋3食入り430円。愛菜てまりっこほかJA農産物直売所で販売。

(ニュース和歌山/2017年7月29日更新)