観光を兼ねたスポーツとして人気のサイクリング。和歌山市の会社員、宮園真さん、正子さん夫妻が、自転車で和歌山県内を巡るフリーペーパー『リ;サイクル』を7月21日に創刊した。真さんは「名前は自転車の〝サイクル〟に、自転車に乗れば、いつもと違う和歌山の魅力を〝再〟発見できるとの意味を込め、〝リ〟を付けました」と話している。
和歌山大学在学中、サイクリング部に所属していた真さん。しばらく自転車から遠ざかっていたが、3年前に再び乗るようになった。真さんの姿を見た正子さんも興味を持ち、ロードバイクを購入。時間を見つけては、2人で関西一円を巡る。
自転車の面白さを伝えようと創刊した第1号は、5月にすさみ町一周70㌔を走った記録を写真と地図で紹介。真さんが写真と文章、デザイナーの正子さんがレイアウトを担当した。
既存のマップにはないサイクリストならではの情報をと、「こぶし大の落石も多いのでゆっくり下ります」「限定30食のイノブタ焼き肉丼。イノシシ肉の歯ごたえと豚肉の軟らかさもいいとこ取りのイノブタ肉が絶品」など感想を盛り込んだ。えびね温泉や春が旬のケンケンガツオ、田辺市に昨年誕生したビール醸造所などのおすすめ情報も載せた。
今後、年4回のペースで発行し、和歌山全域を網羅する計画だ。正子さんは「『ちょっと乗ってみたいな』という人に手にとってもらうことで愛好者が増え、サイクリング環境がもっと整備されていけばうれしいですね」と期待している。
A3変形判、500部発行。町のじてんしゃ修理屋さん大浦街道店、本屋プラグなどで配布中。
(ニュース和歌山/2017年7月29日更新)