世界的なIT企業が集中するアメリカ。シリコンバレー流の起業発想方法を高校生が学ぶ「GTE(グローバル・テクノロジー・アントレプレナー)」が7月31日〜8月4日、和歌山市内で行われた。海外や国内から集まった高校生9人がアメリカ人講師の本格的な指導を受けた。
シリコンバレーで多くの起業に携わってきた曽我弘さんと、和歌山市出身で創業支援にかかわる能登左知さんが立ち上げた一般社団法人カピオンエデュケーションズが昨年に続き主催した。若いうちから起業につながる発想法にふれ、社会的な課題の解決や産業振興を促すのが目的。今回は和歌山の4人をはじめ、アメリカ、イギリスの高校生が加わった。
高校生たちは3日間、シリコンバレーの私立高校で起業教育を担当するジャストン・グラスさんの指導で3班に分かれ、チームでの議論やビジネスプランの立て方を学び、実際にプランを立案した。最終日には、各班のアイデアを発表した。
最優秀は、だれでもいつでもどんなニュースでも書き込める一方で、その内容をうそなく発信できるニュースサイトとアプリを提案したグループ。昨年も参加した山本朱音(あかね)さん(和歌山信愛高3年)は「日本ではあまりない起業発想法を学ぶ機会を得られ良かった」。また、3日間で特に成長したとたたえられた川中柾樹さん(慶風高3年)は「心が折れそうになる時もありましたが、プランの出し方が分かり、ハキハキとアイデアを出せるようになれました」と笑顔。
企画した能登さんは「昨年に続き来てくれた人、子どもに勧めた保護者がおり、起業教育の必要性が伝わってきている。和歌山から起業教育のムーブメントを生めれば」と話していた。
写真=3ヵ国9人の学生が学んだ
(ニュース和歌山/2017年8月19日更新)