ぶらくり丁にスタジオを構えるインターネットラジオ「ホンマルラジオ」の和歌山支局で、名草小5年の中村悠佑くん(写真)が10代のゲストとトークを繰り広げている。同ラジオ初の小学生パーソナリティ。「自分の意見を言うのが好きで、相手の話を聞くのも楽しい。自分に合ってます」と笑みを見せる。

 同ラジオは2015年11月、「本気で本音をしゃべる」を目的に、愛媛県で開局。和歌山は今年5月にスタートした。一般的なラジオと異なり、インターネットで番組を選んで聞くスタイルだ。

 中村くんは昨年末、大阪の同ラジオにゲスト出演し、しゃべる楽しさに魅せられ、和歌山支局のパーソナリティを志願。今年6月、自らの番組「イエス!マイ・フットゆうチャンネル」の第1回に、小学6年でヒューマンビートボックス(HBB)を行うたっきーを迎えた。HBBは、口で様々な音を表現する手法。番組では、ライブや1日の過ごし方について質問をぶつけた。「HBBのことはちゃんと聞けました。それをすることでどう感じ、周りはどう変わったかを話してもらえれば良かった」

 第2回は8月31日、18歳のシンガーソングライター、ジュリア・マーフィーさんをゲストに収録した。打ち合わせは、大まかな進行確認のみ。「聞きすぎると新鮮味がなくなる」と思うからだ。本番では、音楽を始めたきっかけや好きなジャンル、演奏場所を質問。ジュリアさんが2曲披露すると、「歌詞が英語ですが、どんな意味ですか」と聞き、最後は「音楽は人を変える力があるんですね」と感心していた。

 父でディレクターの光宏さんは「子ども目線で自由に発信し、大切なことを見つけ打ち込んでほしい」と願っている。

 番組は「ホンマルラジオ ゆうチャンネル」で検索。

(ニュース和歌山/2017年9月9日更新)