エイコーコジマ リユース販売開始

 和歌山市市小路の学生服専門店、エイコーコジマは9月1日、役目を終えた学生服の中古販売に乗り出した。小島吉勝社長は「制服の品質は向上しており、中古でも十分着られる。経済的に負担を感じる保護者や、体に合わない制服を着てきゅうくつな思いをしている学生の助けになりたい」と語る。

 創業116年を迎える同社は同市の公立中学、高校の学生服をメーンに製造販売する。中学校の制服は冬夏上下一式で約5万円、高校は高い学校で7万円ほどかかり、1着を着続けることがほとんど。特に男子中学生は3年間で15〜20㌢成長するため、以前から「卒業まであと少しなのに小さくなった」との相談が多く寄せられていた。

 目を付けたのが、卒業生の制服を中古で売るリユース制度。子どもの数や近所付き合いが減る中で全国的に広まっており、販売店や学校での譲渡会が増えている。

 同社は以前販売した家庭に声をかけ、1年半で市内の中学校の制服を集め、リユースコーナーを開設した。学校により異なるボタンやラインは交換でき、新品で2万5000円ほどの詰めえり学生服は、10分の1の2000円からそろえている。

 小島社長は「修理するより、リユース品の中からきれいで安いものが見つかる場合もある。特に修学旅行前には『きれいな制服で行かせたい』と修理を求める人が多い。リユースの選択肢があることを広め、安心して学生生活を送ってもらえれば」と願う。

 火曜祝日休み。同店(073・452・4129)。

(ニュース和歌山/2017年9月30日更新)