障害者がアートを展示し、パフォーマンスを披露するイベント「ハッピー・アート・デイ」が11月25日(土)と26日(日)、和歌山市美園町のみその商店街で開かれる。障害者の芸術活動を支援する共助のまちづくり協会主催。島久美子理事長は「人間らしく生きるには最低限の生活だけでなく、豊かに生きるための何かが必要。その1つがアートで、人を癒やし、元気づける力があります」と話している。
展示やパフォーマンス企画
同商店街で障害のある人たちの文化活動拠点「アートサポートセンターRAKU」を運営する同協会。2012年の開設以降、絵画、造形、手織りなど様々なワークショップを5年間で約400回行い、延べ3200人が参加した。昨年、近畿各府県で順に開かれる障害者アートの祭典「エイブルアート〜ひと・アート・まち」がJR和歌山駅前のわかちか広場であり、参加した利用者から「毎年発表したい」との声が上がった。
会場はRAKUと同商店街のわかやまNPOセンター2階、さをり工房はぁと・つぅ・はんどの3ヵ所。25日は新聞紙アートやさをり織りの体験、ちんどん楽団ポズックのパフォーマンス、26日は折り染めアート、ジャンベの演奏と体験がある。25日〜12月1日(金)にRAKUで障害者の造形作品を展示する。
ジャンベは、精神障害者でつくるアボロッサムが演奏。練習を見守る地域活動支援センター櫻の中野千世施設長は「コミュニケーションが苦手なメンバーが太鼓演奏で様々な人と通じ合えるようになりました。今回の演奏を楽しみにしています」と目を細める。
なお、開催資金の寄付をクラウドファンディング(「happyアートday」で検索)で11月20日まで募集中。同協会(073・427・3316)。
写真=福祉施設関係者らが準備を進める
(ニュース和歌山/2017年10月28日更新)