洋服選ぶ目 いきいきと
シルバー世代向けの衣料品店、朱洸(和歌山市中ノ店南ノ丁)は10月24日、同市六十谷のサービス付き高齢者向け住宅「たいようの花」に出向いて衣料品販売を行った。辻節子社長は「さまざまな服を持っていき、気に入ってもらえました。今後もシーズンの変わり目に続けて行いたい」と話していた。
ホールに並んだのは肌着や靴のほか、コーラスでステージに立つ人用の、ラインストーンをちりばめたドレスやネックレス。「七分丈がほしい」などの要望に、朱洸スタッフは持参した商品からサイズ、生地の種類を提案していた。
買い物を楽しんだのは、入居者22人と地域住民。商品を手に取り、鏡の前で体に合わせ、買い物かごがいっぱいになる人もいた。岩橋陽子さん(76)は「上着がほしいと思っていた。明るい色が好きなので、気に入るものを探します」。携帯電話を取り出し、「いっぱいあるで、買いにけえへん?」と知人を誘う人や、友人のかごを見て「あれー、ぬくいの買うちゃあらよー」と買い物を楽しむ声が響いた。
近所に住む岡鈴代さん(69)は「夫の肌着を買いました。近くに店が来てくれるのはうれしい。定期的にあればありがたいですね」。
たいようの花の西林郁裕社長は「普段買い物に行かない人も楽しめる。喜んでもらえてよかった」と笑顔を見せた。
写真=並んだ商品を品定めする入居者ら
(ニュース和歌山/2017年11月4日更新)