楠本光輝くん 初写真展
西和佐小学校6年の楠本光輝くんが初めての写真展を11月30日(木)まで、和歌山市祢宜のマニエールで開いている。飾っているのは、県内の野鳥を撮った約60点。「僕が良いと思う写真ばかりです。これを見て、皆さんがどう思うか、感想を聞かせてほしい」と笑顔を見せる。
カメラに興味を持ったのは4年生の秋。母親が高校時代、写真部で使っていたフィルムカメラを借りて撮り始めた。最初は遊び半分だったが、次第にのめり込み、昨年6月、貯めていたお年玉でデジタルカメラを購入した。
撮るのは野鳥ばかり。週末になると紀伊風土記の丘や和歌山城、和歌浦、根来山げんきの森などに出掛け、望遠レンズを向ける。「撮りながら歩いていると、カメラが趣味の人がいろいろ教えてくれます。『これ、勉強になるよ』と撮り方の本をプレゼントしてもらったこともあります」
初の展示会に出品したのは、エナガ、キジ、メジロ、ウグイスなどをとらえた作品。お気に入りは、フクロウを撮った1枚だ。「まだ巣立っていないひなです。鳥の周囲のことも考えて撮った初めての写真だから」とにっこり。
最近はシャッタースピードや絞りなど、自ら設定して撮影する。「暗い森の中でカメラ任せにすると、できた写真が真っ暗になってしまうことも。少し考えながら撮ると、写真が変わってくるのが楽しい」。今後は「絶滅危惧(きぐ)種のタンチョウを北海道で撮ってみたい。将来はまだ詳しく決めていないけれど、カメラや鳥に関係する仕事につければ」と目を輝かせている。
午前9時~午後7時。同店(073・477・3155)。
写真=愛用のカメラを手にする楠本くん/風土記の丘で撮影した作品
(ニュース和歌山/2017年11月4日更新)