親子連れで気楽に演劇を楽しめる場所を増やそうと、有田市の榎本祐希さん(30)が劇団「がらくたまっぷ」を1月に立ち上げ、12月3日(日)、和歌山市北町のゲキノバきたまちで初公演「きいろのトナカイ」を行う。
中学時代、演劇に興味を持った榎本さんは、大阪の大学に進学後、水谷豊らが在籍した劇団ひまわりの俳優として舞台に立った。26歳で帰郷し、一時、演技から離れたが、演劇への情熱が再燃。がらくたまっぷを発足させた。
現在、団員は有田市や橋本市の5人。初作品の「きいろのトナカイ」は周りのトナカイと違う黄色の体を持つジョンが、人間の少女との交流を通じ、仲間のいじめやオオカミに立ち向かいながら、自信を取り戻す榎本さんのオリジナルストーリーだ。「観客の子どもたちが一緒になって参加できるシーンを盛り込みました」と話す。
「きいろのトナカイ」は県内でキャラクターショーをしている団員の坂元聖子(みなこ)さん(40)が創作したジョンが題材。坂元さんは「人と違いがあってもそれを受け入れ、みんなと仲良く生きようという気持ちを持ったキャラクターです」と説明する。
午前11時、午後2時半の2回。500円、3歳以下無料。榎本さん(garakutamap@gmail.com)。詳細はフェイスブック。なお、新団員を募っている。
写真=初公演に向け稽古に励む団員たち
(ニュース和歌山/2017年12月2日更新)