提案者:齊尾 茉里(m art space代表)
私は主婦の起業家です。おそらく社会活動との出合いがなければ起業には至っていなかったでしょう。
過去の経験の中で自分自身に大きな変化をもたらしたのは、地域活性化やネットワークを広げる社会活動へ参加したことでした。イベントや勉強会の企画、運営や関係者との連絡、調整を通じ、活動の立ち回りに必要なコミュニケーション力や段取りの方法が身につき、人や地域とのつながりを感じられました。
プロジェクトを遂行する中で、人とのかかわり方など様々な学びがあり、今の仕事で大いに役立っています。また、職場と家庭といった生活圏以外の地域を知る機会があることで、社会と自身とのかかわりを捉えられるようになりました。
私は、こうした経験から、企業の人材育成の一つの手段として、社会活動への参画を提案します。ボランティア活動はまちの課題(社会のニーズ)に触れ、その解決策を皆で練ることもできます。また、活動する中で、ビジネスパートナーと出会える可能性もあります。
企業は積極的に従業員の社会活動への参画を働きかけることで、地域で活動する団体には知名度の向上、メンバーや応援者の増加といったメリットがあり、活動に身をおいた従業員は、課題解決能力や元々持っているスキルの向上、新たな技能の獲得につながり、企業にとって良い人材育成にもなります。
ただ、働く人にとって、賃金を稼ぐ仕事と、社会活動とを天秤にかけた時、社会活動を仕事の時間に優先して行う事をはばかられることも少なくありません。「ボランティア=無償」ではなく、人間力が上がる活動によって企業にもメリットが大きくあることを経営者の皆さんに理解していただき、人材育成費として企業負担で参画させる考え方がもっと社会に浸透してゆけば良いと考えます。
写真=従業員の家族も参加し楽しく社会活動
この法案にご意見を
①よくする法案への「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業(または無職・主婦)、住所、電話番号を書いてください(匿名希望の場合、その旨も明記)。次々号以降掲載致します。皆さんからの「よくする法案」も受け付けます。
②フリー投稿…ペットや季節の写真に一言添えたもの、身近な出来事をつづった文章をお寄せください。(写真は返却できません)
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抽選で毎月掲載者3人に1000円分の商品券を贈ります。ふるってご応募ください。
法案への読者の声
◎大賛成。私も雨の日以外は原則、自転車通勤をしている。日ごろの自転車通勤の上で常々、自転車の通行に関して理不尽な思いを感じている。サイクリングロードの充実よりも、日常生活で自転車に乗りやすい街にしてほしい。私の職場にも自転車通勤の人はかなりいるので、共感してもらえると思う。(会社員 匿名 61歳)
◎和歌山では歩車分離の信号が増え、小中学生や、私のような自転車利用がメーンの者には安全でうれしい取り組みだと思っていたが、デンマークに比べるとまだまだ改善点は多いのだろう。河川敷のサイクリングロードも聞いたことはあるが、本来の目的以外の使われ方をしているとは非常に残念であり、一人ひとりの意識の問題でもあるように思う。全く無駄のない、そして反論する個所がひとつもない法案、ぜひ実現させてほしい。(主婦 匿名 38歳)
◎自転車にも自動車にもよく乗るが、自転車に乗っている時は自動車が怖く、自動車に乗っている時は自転車が怖い。海外の自転車事情とは違うので「日本だから仕方ない」とあきらめていたが、和歌山からこの状況を変えていけるなら素晴らしいと思う。和歌山は自転車で走るととても気持ちいい場所なので、日本を代表するサイクリング王国になっていってほしい。(会社員 匿名 38歳)
(ニュース和歌山/2017年12月9日更新)