和歌山出身の音楽家16人によるユニット〝おとのわ〟が3月7日(土)午後2時、和歌山市民会館市民ホールで和歌山ゆかりの曲を集めた初コンサート「紀州のしらべ」を開く。ソプラノの中谷恭子代表は「和歌山で生まれ育ち音楽活動ができる感謝を込め、故郷への賛歌を集めました」と話している。
大阪芸術大学で音楽を専攻した県出身の卒業生を中心に、「音の輪を広げよう」と昨年4月に結成した。1年かけ和歌山出身の作家による曲や和歌山を題材にした曲を集め、構成を練り上げ練習を重ねている。
1部はピアノ演奏にのせて女性8人のアンサンブルで『鞠と殿様』『さくら』などを披露した後、『鳩ぽっぽ』の作詞で知られる新宮市出身の東くめが作った『春の海』や、同市の作家、佐藤春夫作詞の『しぐれに寄する抒情』、和歌山市の随筆家、梅田恵以子作詞、和歌山大学名誉教授の森川隆之作曲の『由良の白崎』などをソロと二重唱で送る。
2部は8曲からなる組曲『紀州路』をクラリネットやピアノ演奏、劇団ZEROの島田忠さんによるナレーションを交えて歌い上げる。ソプラノの岸川由美さんは「ゆったりとした部分や、荒々しい部分などがあり、とても美しい構成の曲。歌うのが楽しみです」とにっこり。
中谷代表は「第2回も9月に開きます。和歌山の素晴らしい歌の魅力を発信していきたいですね。音楽を志す若い人に背中を見せられれば」と力を込める。
2000円。同館、服部楽器ほかで販売。中谷さん(073・461・0386)。
写真=「故郷への感謝を表現したい」とおとのわのメンバー
(ニュース和歌山2015年2月14日号掲載)