和歌山市内原の浜宮小学校4年生が1月から、百人一首を使い、和歌について和歌山大学教育学部の学生と学んでいる。

 1月23日に和大生からカルタ取りのルールや古語を学び、競技用カルタを自作した。30日はそのカルタを使い、2人1組でカルタ取り。児童は勢いよく札を取る音を教室中に響かせた。西山昊佑(こうすけ)くんは「8対11で負けちゃったけど、気に入っている『田子の浦の〜』の札は取れました」とにっこり。

 次に、習字の用紙に好きな歌を書き、月や山の形に切ったり、ちぎったりした紙と台紙にはって色紙を作った。「滝の音」で始まる歌を選んだ中谷優月くんは細かくした青い紙を何重にもはりつけ、水の流れを表現。「もともと滝が好きで、ごうごうと流れる感じを出しました」

 和大4年の小崎優夏さんは「〝あかつき〟という単語を、辞書で引きながら色紙作りに励む子がいて、その熱心さに驚きました」。1組担任の平川なつき教諭は「カルタ遊びで歌を覚え、言葉の響きから自由にイメージを膨らませて創作することで、和歌に親しむ機会になっています」と見守っていた。

(ニュース和歌山/2018年2月10日更新)