おひな様がまちなかのあちこちで来訪者を出迎える恒例の「紀州海南ひなめぐり」が2月15日㊍〜3月15日㊍、海南市内で開かれる。飾らなくなったおひな様を市民から譲り受けて展示し、散策を楽しんでもらおうと、2011年に始まった催し。8回目の今年は143ヵ所に展示する。

 市の玄関口、海南駅の改札前には、今年も千体雛が登場。高さ2・5㍍、幅8・0㍍のビッグひな壇に並べられた1000体以上が出迎える。初企画として、この中にたわしと和紙で作ったおひな様も合わせて飾り、いくつあるかを当てるクイズを実施。東美智実行委員長は「たわしびなは例年、他の場所に展示していました。『なぜ、たわし?』と聞かれることが多く、その度に海南はたわしをはじめとする家庭用品の生産が日本一だと説明しているんですよ」。

 駅のすぐ前には、同市の大阪芸術大学生、大田智美さんが手掛けた2・7×4・5㍍のパネルを設置。駅前商店街では各店のショーウインドーに並ぶほか、ひなみ館Ⅰでは伝統工芸品の紀州てまりと一緒に飾り、Ⅱでは大野と亀川の公民館活動でおひなさまをテーマに描いた水墨画、絵手紙を展示する。黒江川端通り周辺の店などにも飾り付ける。

 今年は、大阪市で4年前から「浪花の大ひな祭り」を開いている摂南大学の学生が飾り付けを手伝ってくれることに。東実行委員長は「毎年見に来てくださる方もたくさんいらっしゃいます。おひな様が結んでくれたたくさんのご縁に感謝です」とにっこり。

 詳細は市物産観光センター(073・484・2326)。

写真上=様々なおひな様が待っています/同下=千体雛の中に今年はたわしびなをしのばせる(写真は昨年の模様)

(ニュース和歌山/2018年2月10日更新)