手裏剣ゲームやクイズ
2月22日は「222=ニンニンニン」の語呂合わせで「忍者の日」。紀州忍術ゆかりの恵運寺(和歌山市吹上)でこの日、「名取流開運忍術道場」と題し、忍者修行にちなんだイベントが初めて開かれる。
同寺では2012年、日本三大忍術伝書の一つで、紀州忍術の秘伝書『正忍記』を書いた名取三十郎正澄の墓と位はいが見つかった。2年後には山本寿法住職の発案で「正忍記を読む会」が発足し、有志が正忍記の研究と紀州忍者の発信に取り組んでいる。
同寺で人気なのが、御朱印(300円〜)。山本住職が赤達磨(だるま)や花見地蔵を筆でしたため、自作の篆刻(てんこく)印を押した物で、入手するために県内外から訪れる。3年前からは「忍者の日」がある2月に限定版を押しており、「事前に書いておいた物を購入される方もいらっしゃいますが、持参する御朱印帳へと希望される方も多く、昨年は3時間以上待ちとなった日もありました」と山本住職。
正忍記を読む会が開く名取流開運忍術道場では、ゴム製の手裏剣を穴に入れるゲーム、同じく忍者が使う武器の一つ、投げたいまつに見立てた道具を地面の的に投げ入れるゲームに加え、忍者に関するクイズがある。3つ全てクリアした人を〝免許皆伝〟とし、先着順で開運的中御朱印を贈る。午前10時〜午後3時。参加費300円。
イベント当日は、学業成就や仕事運上昇を願う特別版の御朱印(300円と1000円の2種類)を準備している。山本住職は「御朱印という縁起物に引っ掛けて、名取流忍術が和歌山にあったことを全国に広め、和歌山の財産にできれば」と思いを込める。
同寺(073・424・7633)。
(ニュース和歌山/2018年2月17日更新)