高松小 防災マップ作り
南海トラフ地震が起こったとき、だれ一人犠牲にならないように──。和歌山市東高松の高松小学校で2月9日、5年生72人が、災害から身を守る方法を4年生と地域の人に発表した。
「防災チャレンジャー」と銘打ち、通学路でのフィールドワークや安全マップ作りなど、防災学習に力を入れてきた。この日は半年間で学んだ内容をクイズや紙芝居で、チーム別に披露した。
スーパーや郵便局に設置するポスターを作ったチームは、「もっと上に避難しよう」「心をひとつにしてだれ一人犠牲にならないように」といった標語を入れた。「地震が起きた時、これを見て頑張って逃げようと思ってほしい」と訴えた。
この後、校区を歩いて作成した特大地図を前に、公衆電話の場所や避難場所を発表。津波浸水区域と土砂崩れ警戒区域を示しながら、「ここは海抜が高く、とても広いから多くの人が来ても大丈夫」「和歌川が近い場所は津波がさかのぼってくるため、いち早く高い場所へ逃げること」と地区ごとに説明した。
山原一華さんは「小さい子にも分かりやすいよう、紙芝居に演技も取り入れた」、中川雄太さんは「どこを避難場所にすればよいか、議論を重ねた。東日本大震災で子どもたちが身を守った『釜石の奇跡』のように頑張りたい」と力を込めた。
(ニュース和歌山/2018年2月24日更新)