遍照山覚樹院高野寺(和歌山市元寺町北ノ丁)にあった三重塔です。
戦前の資料(和歌山県立文書館所蔵『寺院台帳』)によると、塔は「大日堂、三重塔、地階坪数十六坪、本尊大日如来」となっています。
創建は約百五十年前、真応和尚の時代といい、同住職は書道の名手で光格天皇に書を献上し、激賞を受け、「天覧」の銀の印章を下賜されました。しかし、空襲により塔と共に焼失しました。
(古書肆紀国堂=同市築港1─11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年3月10日更新)