りらに厚労省が感謝状

 オリジナル演劇を通じて麻薬や薬物の乱用防止活動に貢献したとして、紀美野町真国宮のりら創造芸術高校に26日、厚生労働省近畿厚生局から感謝状が贈呈された(写真)。

 2014年に和歌山県内9ヵ所で啓発劇を行った同校。昨年11月には、厚労省と和歌山県が主催した「麻薬・覚醒剤乱用防止運動わかやま大会」で、女子高生3人が恋人やインターネット上の友人らから薬物使用に巻き込まれる『ドラッグ・ドロップ・フューチャー』を上演した。この作品が高く評価された。

 近畿厚生局の松本達朗麻薬取締部長は「リアルな演技に感動し、全国の人に見てほしいと思った。劇中で行っていたように、薬物から身を守るために何が大切かを訴え、撲滅に協力してほしい」と話した。

 薬物使用に巻き込む役を演じた1年の中村巴菜(はな)さんは「演じるまで麻薬のことは全く知りませんでした。演劇を通じ、中高生に理解してもらいたい」、内藤惟基(ゆいき)さんは「ドラッグは自分たちの身近にあります。親や友だちにどんどん伝えていきます」と語った。

 4月以降、作品を収めたDVDが和歌山県立保健所と各都道府県に配られる。

(ニュース和歌山/2018年3月31日更新)