スペインにサッカー留学する木下曉瑛さん(記事)。彼が所属する中学生年代のサッカーチーム、アルテリーヴォジュニアユースの卒団式におじゃました▼3年生対後輩たちのミニゲーム後、3年生が保護者と手をつないで入場。その手を離してはいけない特別ルールで紅白戦が始まった▼息子に引きずられるように必死に走る母親、子どもに負けじとハッスルする父親。時間が経つにつれ、足が動かなくなる保護者は子どものお荷物に…。日ごろの運動不足と、愛息の成長を肌で感じたに違いない▼一方の3年生。15歳、人前で親と手をつなぐなんてありえない年ごろだろう。最初は照れくさそうにしていたが、最後は皆、ほおがゆるんでいた▼小中高校、さらに大学、このほか学校でなくても、卒業など節目の場では、親や家族ら大切な人と手をつないで入場するようにしてはどうか? 子どもたちは懐かしい手の温もりを感じ、次のステップへ。そんなことを思わせるくらい、グラウンドは親子の無邪気な笑顔にあふれていた。 (西山)
(ニュース和歌山/2018年3月31日更新)