お城の売店リニューアル

 10月に再建60周年を迎える和歌山城天守閣前の売店が4月6日、「お天守(てんす)茶屋」としてリニューアルオープンした。県産品をふんだんに使った軽食や時代衣装に身を包んだ店員の接客など、観光客へのおもてなしを重視。尾花正啓市長は「大規模な改築をした。すばらしいロケーションで、お城の新たな観光名所にしたい」と話している。

 売店は、天守閣が再建された1958年に開設。休憩所を兼ねていたが、シロアリ被害があり老朽化したため改装した。木製格子を取り入れた長屋風で、調理スペースを新設した。

 湯浅しょうゆを使ったうどんやそば、県産果物、和歌浦せんべいを合わせたソフトクリームを提供するほか、菓子や梅干し、紀州漆器など土産物を販売。スタッフは着物姿や侍の衣装で出迎え、和歌山の観光や歴史の案内も行う。

 6日にはさっそく県外からの観光客が訪れた。大阪市の57歳男性は「しょうゆがきいたうどんがおいしかった。作りたての料理を、お城を間近に見ながら食べられていいですね」と喜んでいた。
 運営受託した城プロジェクトの川島寛昭さんは「和歌山ならではのものを提供し、『和歌山城っていいな』『来て良かった』と思ってもらえる助けになりたい」と張り切っている。

 午前9時〜午後5時半。

(ニュース和歌山/2018年4月14日更新)