すべて戦災で焼失しましたので、今からは想像もつかない風景です。
紀伊国名所図会一之巻下・同後編一之巻の挿絵でも紹介されていますが、市堀川の北側には商家が立ち並び、前面の川岸は荷揚げ場になっていました。
この写真は大正九(一九二〇)年の和歌祭の際、南龍公入国三百年を記念し、御関船を繰り出して盛大に行われた時のものです。川岸には柳が植えられ、風情豊かな光景です。
(古書肆紀国堂=和歌山市築港1︱11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年4月28日更新)