設計と工事費対象
和歌山県は4月、住宅の耐震化を進めるため、補強設計と改修工事を対象に定額補助制度を始めた。設計と工事費の合計が100万円以下の場合、自己負担が0円になる制度で、県建築住宅課は「定額補助にすることで制度が分かりやすくなった。負担も軽くなるので、ぜひ利用を」と勧める。
耐震診断は、国と県、市町村の補助を受け、木造は無料、木造以外は費用の一部負担で受けられるが、改修が必要と診断された約900件中、実際に改修したのは約200件にとどまる(2016年度)。これまで設計、工事費への補助は、費用の6~7割で自己負担が必要だった。
今回、国が工事費の4割、50万円を上限とする新たな補助制度を設けたのに合わせ、県が「補強設計と耐震改修の総合的実施事業」を立ち上げた。県と市町村が、設計、改修工事を対象に66万6000円を定額補助。両方の補助金を合わせると自己負担が0円になる場合がある。
窓口は各市町村担当課。ニュース和歌山配布地域では和歌山市住宅政策課(073・435・1099)、海南市都市整備課(同483・8480)、紀美野町総務課(同489・5912)、岩出市都市計画課(0736・61・6938)、紀の川市都市計画課(0736・77・0852)。
写真=100万円以下の工事は自己負担0円になるケースがある
(ニュース和歌山/2018年5月23日更新)