怖さ:4
町の妖怪
出没地域:熊野地域
小学生が下校の途中、人気のない道を通ると、突然大きなマスクの女が現れ、「私、きれい?」と尋ねてくる。「きれい」と答えると、「これでもきれいかっ!」と女はマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けていたとの都市伝説が1970年代後半、世間を騒がせた。それが口裂け女だ。ただの噂話にすぎないと思いきや、和歌山にはこんな記録が残る。その昔、ある男が熊野の山中に横たわる女の屍を見つけた。8尺(約240㌢)ばかりの大女で、髪は長く、口は耳の辺りまで裂け、目は普通の人よりはるかに大きかったという。
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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。
(ニュース和歌山/2018年8月11日更新)