ロンドン五輪体操競技に3きょうだいそろって出場した和歌山市出身の田中和仁さん、理恵さん、佑典さんが8月9日、小学生対象の体操教室を同市手平のビッグホエールで開いた。和仁さんは「できなかったことにチャレンジしてできるようになったり、五輪出場選手とふれ合ったりする楽しさを感じてほしい」と呼びかけていた。
すでに引退した和仁さんと理恵さん、リオデジャネイロ五輪団体の金メダリストで現役の佑典さん。3人が「体操で育てられた和歌山に恩返しを」と和歌山県体操協会などと共催した。
教室は2回で計60人が参加。1年はマット遊び、2・3年は前転と後転、4~6年は前転、後転に側転と体操の基礎を教わった。前転では理恵さんらが手で支え、「ひざとひざをくっつけて」「最後まで美しさを意識して」とアドバイスを送ると、どの子も格段に上達した。小倉小5年の井口敦登くんは「見本を見せてもらい、側転がきれいにできるようになった」、同小3年で妹の由加莉さんは「3人ともかっこよかった。体操したら身体が鍛えられて強くなるから良いなと思いました」。
最後に、田中3きょうだいが倒立前転や宙返り、V字バランスを披露した。理恵さんは「みんな目がキラキラ輝いて一生懸命でした」。佑典さんは「五輪を身近に感じ、夏の楽しい思い出の一つになれば」と目を細めていた。
写真=佑典選手の直接指導で前転の練習
(ニュース和歌山/2018年8月25日更新)