オーストリア青年と文化紹介を通じて親ぼくを深めるイベントが8月15日、和歌山市で開かれた。同国の青年団体と交流する海友会が企画。来日した12人と日本人親子ら37人が参加した。海友会の中硲早紀さん(20)は「外国語がまだ分からない子どもたちも、オーストリア青年達が歩み寄ってくれて打ち解けることができました。ワルツを教えてもらい、『お姫様みたい』と喜んでいました」と目を細めていた。

海友会 国際理解へイベント

 2007年から同国の青年団体と、若者の相互派遣事業を行う海友会。今年は8~21日、和歌山県内の青少年育成活動を視察したほか、観光地の訪問などを行った。

 15日は同会メンバーが日本文化を紹介。カルタでは、バイオリン、ゾウ、鳥などが描かれた絵をジェスチャーで示し、札を取り合った。次に青年がワルツを指導。「地面に四角を描くようにステップを」と解説を受け、日本人参加者は照れくさそうに腰と肩に手を回し踊りを楽しんだ(写真)。

 カロリーナ・ミルバッハさん(28)は「日本の子どもたちはエネルギッシュでとてもかわいいですね。玉入れのような競技はオーストリアにもあり、興味深かった」と笑顔。初めてワルツを体験した中野白良ちゃん(6)は「足の動かし方が難しかったけれど、オーストリアの人たちの踊りはかっこよかった」と目を輝かせていた。

(ニュース和歌山/2018年8月25日更新)