田辺市発祥の紀州備長炭を使った打楽器、炭琴(たんきん)のミニコンサートと体験会が8月21日、和歌山市で開かれ、親子約40人が涼やかな音色を楽しんだ。
音階に合わせた備長炭を並べた手作りの楽器で、1987年に秋津川地区で誕生。94年に秋津川炭琴サークルが発足し、主婦12人が県内外のイベントで演奏する。
備長炭は硬くノコギリで切れないため、メンバー自らナタで切り、音階を微調整。炭が湿気を含むとすぐに音色が変わるため、こまめな炭の交換が必要だ。
今回は6台の炭琴を並べ、『さんぽ』や『めだかの学校』を演奏。会場一体となり口ずさんだ。途中、子どもたちにバチの持ち方や鳴らし方を指導した(写真)。体験した広瀬小2年の成瀬日和さんは「鳴らすとキンときれいな音がした。演奏はちょっと難しかった」とにっこり。
北川佳子会表は「少しの変化で音色が変わる炭琴は持ち運ぶのが大変ですが、これからも様々な場所で広めたい」と話していた。
(ニュース和歌山/2018年9月1日更新)