和歌山市の大河内珠算会に通う宮楠遥さん(大阪総合保育大学2年)が、日本商工会議所主催の珠算能力検定1級試験で満点合格した。受験者8938人中、満点合格は32人で和歌山県内唯一。12回目の挑戦で達成し、「練習で何度も満点を取れたので、手応えはあった。これからも段位を上げていく」と力を込める。
小学2年で珠算を始め、1級は小学5年で合格。「教室には先輩たちが満点合格した時の新聞記事が飾ってある。憧れの先輩のように自分も満点を取りたい」と昇段試験と並行し、1級試験を受け続けた。現在は珠算、暗算とも4段を持つ。
1級はみとり算、かけ算、わり算の計50問を30分以内に解き、300点満点中、240点以上で合格。過去に295点を2回取ったことがある宮楠さんは、感覚が鈍らないよう毎日2時間以上の練習を欠かさなかった。6月の試験では「緊張で初めは手が震えてしまった。時間ギリギリまで見直し、必ずいけると信じていました」。
指導する阪本淳志さんは「素直で向上心がある。偶然ではなく必然の満点。珠算に対する姿勢は後輩の目標になる」と目を細めている。
(ニュース和歌山/2018年9月22日更新)