着物姿で加太の古い街並みを楽しんでもらおうと、美容師の松葉美年子(みねこ)さんが週末限定の着物レンタル「結(むすび)みし」を10月6日(土)、和歌山市加太のオジバ商店で始める。「長年、花嫁の着付けを通して人の縁を結んできた。着物と街の魅力を再発見するお手伝いをしたい」と笑顔を見せる。

着付け歴20年 松葉さんがレンタル

 和歌山や大阪の結婚式場で20年以上、着付けやヘアメークをしてきた。7月に岩出市の美容室が所有する着物を受け継ぎ、近年、友ヶ島をはじめ観光客が増えている加太でレンタル業を始めることにした。

 加太の景色になじむ落ち着いた色を中心に正絹小紋、つむぎなど約20点を用意。「着物を着る機会がないとの声をたくさん聞きます。代々受け継がれ、タンスの肥やしになっている着物の持ち込みも歓迎です」

 オジバ商店オーナーの井田宜子さんも自らの着物を提供する。「路地を一歩入ればタイムスリップしたような場所がある。写真で残すのにもってこい」と太鼓判を押す。

 土日の午前9時~正午に受け付け。基本料金3500円〜。男性用もある。松葉さん(0736・62・2026)。

写真=「着物で街歩きを楽しんで」と松葉さん

(ニュース和歌山/2018年10月6日更新)