まなぶ あ、玉林園のグリーンソフトの袋に「和歌山城天守閣再建60年」って書いているよ。
お父さん ほんとうだ。和歌山城の戦後の建て直しは1958年。今年で60年たつんだね。
まなぶ お父さんより年上だね。
お父さん だいぶんね。最初の天守閣は江戸時代の終わり近くに雷が落ちて焼け、2代目は1945年7月9日、和歌山大空襲で焼け落ちてなくなったんだよ。
まなぶ お城がない時あったの?
お父さん うん。焼けてからしばらくお城はなかったんだ。和歌山市が1956年に再建に乗りだし、もう2年後には完成させたんだよ。
まなぶ すごい。
お父さん お金は1億2千万円かかったんだけれど、多くを市民からの寄付で集めたんだ。当時は戦後で貧しい中、みんな天守閣のない和歌山城を寂しく思ったんだね。
まなぶ お城の姿は昔のまま?
お父さん 昔は木でできていたんだ。再建でコンクリートに変わったよ。設計した大学の先生は昔のお城の資料を持ち、よく知っていた。先に木で建てる設計をし、それをコンクリート用に書き直したんだ。昔の姿をそのまま再現した全国でも数少ないお城なんだ。
まなぶ きれいだよね。
お父さん うん。10月は再建60年を祝うイベントもあるし、久しぶりに一緒に登ってみようか。
まなぶ うん、行く。楽しみ。
写真=再建60年を迎えた和歌山城天守閣
(ニュース和歌山/2018年10月10日更新)