城東中学校(和歌山市美園町)2年の大島ブルースリー選手が10月13日に横浜市で開かれた「ジュニアオリンピック陸上競技大会」男子B砲丸投げで頂点に立った。「この種目で昨年優勝した南部中学校の小林聖選手から『勝ってこい』と言葉をもらって臨みました。目標だった県勢の連覇を果たせてうれしい」と喜んでいる。
足の大けが乗り越え
Bは早生まれの中3と、4~12月生まれの中2が対象。2回目に15・78㍍を記録した大島選手は、中3の選手たちを抑えて1位になった。
小学校時代は相撲に打ち込み、6年の時には近畿大会を制した。中学に入って砲丸投げを始め、相撲で鍛えた下半身の強さを生かし、順調に記録を伸ばしてきた。
今大会、体調は万全ではなかった。7月に左足首じん帯を切り、1ヵ月半、満足な練習ができなかった。そんな時も鉄アレイで腕の筋力アップを図り、いすに座ったまま砲丸を投げるトレーニングを地道に続けた。左足首は今大会でも完治していなかったが、投げられる喜びを砲丸に乗せた。
円盤投げにも取り組む大島選手は「両種目で県記録更新をねらっています」と力強い。さらに、「砲丸投げのオリンピック参加標準記録が20・50㍍なのに対し、日本記録は18・85㍍。僕が20・50㍍以上投げ、五輪の舞台に立ちたい」と夢を描く。
城東中陸上部顧問の前岡剛至教諭は「周りの言うことを素直に聞いて吸収する、飲み込みの早い選手。来年夏の全国中学校体育大会でも優勝してほしい」と期待している。
(ニュース和歌山/2018年10月27日更新)