■一葉句会・深津一葉選
快復の兆し日に日に春隣 土井 視保
母許へ春菜ひと品旬の味 石橋 美鈴
空海の生誕祝ふ雪高野 吉見 露葉
■オーロラ俳句会・上野みのり選
わつと来て子等の踏みたる犬ふぐり 赤星佐和子
御降や浄化されゆく休耕田 楫本 久子
熱燗や憲法九条談義せり 古梅かほる
■アルファー俳句会・上野みのり選
「いくつかな」指もぞもぞと入園児 飯島 治子
若き日の涙の色やいぬふぐり 寺内 敏清
春色の和菓子に行列つづきをり 宮﨑美智子
■青龍俳句会・森幸子選
臘梅の蕾こぼしに鳥が来て 小西 健之
初化粧妻の笑顔の美しきかな 玉井 良弘
毛筆の名前が跳ねる祝箸 乙井八重子
■香蘭俳句の会・上野みのり選
修業僧の肩に雪享く水行場 中嶋美惠子
寒明や金魚の水も替へもして 服部よね子
鬼やらひ泣くも逃げるも園児室 辻 多惠
■番傘とらふす川柳会・馬場明子選
雨っぽい空見上げてる洗濯機 三河与至子
群羊のこの一年をどう生きる 倉橋 悦子
勝てる日を信じて磨く得意技 田中 山海
※一句会三作品までです。
【宛先】〒640・8570ニュース和歌山編集部「投句」係
(ニュース和歌山2015年2月28日号掲載)