和歌山城を訪れる外国人観光客に向け、多言語で案内する初の観光ガイド団体「ShoLa(ショーラ) Wakayama  Guide」が9月に発足した。12月2日(日)にツアーガイドを実施。角田知華代表は「外国人が増えており、多言語ガイドの需要を感じる。ShoLaは和歌山弁で『やろう』の意味。市民だからこそ伝えられる魅力と歴史を発信したい」と力を込める。

外国人向け観光ガイドが新団体

 和歌山市在住の通訳案内士や和歌山城語り部の会の有志16人が英語、フランス語、中国語、韓国語の4ヵ国語で対応する。大半が県認定の高野・熊野地域通訳案内士資格を持つ。昨年、同市の外国人宿泊者数が過去最多の10万人を越え、和歌山城の人気も高まっていることから、活動拠点を限定したボランティア団体を立ち上げた。

 メンバーの1人、黒田佐祈子さんは「高校と大学で学んだ中国語を生かせる場所を探していました。技術を磨き、経験を積んで、ガイドとして仕事ができれば」と燃えている。

 和歌山城のほか、養翠園や和歌浦も案内する予定。また文化や食を通して、市民とふれあう体験型のイベントも企画していく。

 2日は城内を案内し、長屋門で三味線と小唄を聞く会を実施する。午前10時、11時、午後1時、2時に一の橋出発。無料。申し込み不要。角田さん(073・427・8139)。

写真=案内のポイントを確認し合うメンバー

(ニュース和歌山/2018年11月28日更新)