明治三十九(一九〇六)年ごろ、電車開通前の和歌道の光景です。右側の建物は、日本赤十字社和歌山支部です。
同支部を挟んで北側は師範学校附属小学校、南側には武徳殿がありました。高松方面に向かう人力車がやってきます。路面には水たまりが見えています。
「和歌道通は天気なれば砂がフカフカ雨が降れば泥土でボコボコグシャグシャ困ったものだ(毎日通行老人)」と明治三十二年七月二十三日付け紀伊毎日新聞記事に記されています。
(紀国堂=和歌山市ト半町38=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年12月15日更新)