紀州三大祭の一つ、粉河祭を学ぶ授業が12月10日、紀の川市粉河の粉河小学校で開かれた。指導した地元商店主の小畑雅行さんは「祭当日のことは知っていても、歴史などを学ぶ機会は少ない。興味を持ち、次代の担い手になってもらいたい」と望んでいる。
小畑雅行さんが出前授業
粉河駅前で種苗店を営む小畑さんは、だんじりに飾る提灯を店内に並べ、祭のPR、継承に力を入れる。毎年、日本の祭を学ぶ単元で粉河祭を紹介している。
まず、7月最終土曜に宵祭り、日曜に渡御行列と日程を確認し、「実は金曜に各町のだんじりが出そろっていて、写真を撮るのにオススメ」と解説した。次に、渡御のゴールが校舎のすぐ隣にある御旅所だと説明すると、受講した3年生37人から驚きの声が上がった。
児玉季以菜(きいな)さん、北田晄良(あきら)くんは「知らなかった歴史や見どころを知れた。来年が楽しみ」と目を輝かせていた。
写真=小畑さん(右)が提灯を紹介
(ニュース和歌山/2018年12月22日更新)