普段の暮らしの中で災害への備えを育む「防災川柳」の授賞式が12月12日、和歌山市西汀丁の和歌山商工会議所で開かれた。

 非常用携帯トイレなどを販売する防災用品研究所が今年初めて募集した。9歳から、80代までの72人から273句の応募があり、和歌山三幸川柳会の川上智三副主幹、防災士の資格を持つ落語家の桂枝曾丸さんらが選考に当たった。

 最優秀賞に輝いたのは和歌山市の玉置当代(まさよ)さん(79)の「災害を 防ぐ声かけ 助け合い」、続く優秀賞には同市の中西比寿(ひとし)さん(83、写真左)の「危険ヶ所 探して改善 地域の力」が選ばれた。

 優秀賞の中西さんは「独学で川柳をしてきて15年。これからも社会や地域の役に立つ川柳を作りたい」と喜んだ。川上副主幹は「応募作品には防災への心構えが表れており、感心しました」と語った。

(ニュース和歌山/2018年12月22日更新)