東日本大震災の被災地、宮城県石巻市へ12月29日、和歌山の青年5人がみかんを届けた。2011年から毎年、片道約1000㌔の道のりを車で運び、みかんを使ったレクリエーションで交流している。メンバーの大田裕之さん(34)は「参加してくれる子どもたちは回を追うごとに成長し、再会を楽しみにしています。みかんを手にした時の笑顔を見ると長旅の疲れも吹き飛ぶ。交流を続け、和歌山での防災活動に生かしたい」と笑顔を見せる。
和歌山の青年5人 石巻で交流
和歌山市青年団体協議会のメンバーらが始めた活動。3000人以上が犠牲になった石巻市へ、初年はストーブを届け、2年目以降はみかんを積み、現地で「みかん狩り運動会」を開いている。
今回は石巻市上釜地区の新上釜会館に近隣住民約100人が集まった。フラフープでざるに盛ったみかんを狙う輪投げ(写真)、みかんをしゃもじや頭に乗せて走るリレー、みかんを高く積み上げる競争を楽しみ、終了後は早速皮をむいてほお張った。
娘の雪乃ちゃん(8)と参加した⻆張江利子さん(44)は「雪乃が生まれて1ヵ月後に震災がありました。娘はパンダの着ぐるみを着た和歌山の皆さんに会えるのを毎年楽しみにしています。今後も続けてほしい」と喜んでいた。
(ニュース和歌山/2019年1月12日更新)