海南市の手話通訳士、堀江浩子さんによる出前授業が2月8日、同市重根の巽小学校で行われ、4年生59人が体験した。
「これはどの子の名前の漢字かな?」。人差し指、中指、薬指を両手で交差させた堀江さんの手に注目し、子どもたちは「田」と当てると大喜び。ほかにも農機具のくわで掘る動作をすると、田舎の風景を連想し、漢字の「村」と当てた。「野球を手話で表すと?」との質問には、バットを振ったりボールを投げたりする動作をし、楽しみながら学んだ。
平岡凛來(りく)くんは「最初は難しそうと思ったけど、漢字の形から覚えられるのもあって覚えやすかった」、岡山蓮実さんは「手話は前に本で見たことがあり、その時に下の名前の手話を覚えた。きょう、名字も覚えられてうれしい」。堀江さんは「まずは自分たちの名前から体験し、手話に興味を持つ入り口にしてほしい」と話していた。
写真=堀江さん(右)から楽しく教わった
(ニュース和歌山/2019年3月2日更新)