読者の皆さんから寄せられた地元・和歌山に関する疑問・質問にお答えする「和歌山謎解き代行社」。今回は複数の読者から届いた疑問「和歌山はなぜケチャップの消費が多いの?」です。
総務省の家計調査によると、全国の県庁所在地や政令指定都市の中で和歌山市は年間購入量が1960㌘と全国1位(2016~18年の平均値)。
近年、テレビ番組で取り上げられるなど、世間で話題になっている和歌山人の〝ケチャップ愛〟。その背景にあるものは何か。専門家に尋ねました。
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答
背景に酸味好きな県民性か
食育を研究する和歌山信愛女子短期大学非常勤講師の藤澤祥子(さちこ)さん、地元ケチャップメーカーのハグルマソースさんに尋ねました。
「和歌山では酸味が強い食べ物が昔から親しまれてきたからでは」と藤澤さん。和歌山はめはり寿司や押し寿司、なれ寿司など酢飯を使った郷土料理が多く、ミカンや梅といった酸味のある果物が多く作られてきたことから、「ケチャップに含まれる酸味と関連があるのでは」と考えます。
和歌山県内外のスーパーなどにケチャップを届けているハグルマソースによると、「和歌山は地元企業ということで多く注文いただきます。最近はメディアで紹介されたのを受けて日本一を掲げて売り出す店もあり、消費が多いからたくさん並べるのか、たくさん並んでいるから消費が多いのか、今となっては分かりません」。
藤澤さんは「カレーやビーフシチューの隠し味に、香辛料を含むケチャップが最適」とアドバイス。ケチャップを使った料理が新たな県民食として誕生する日は、そう遠くないかも?
(ニュース和歌山/2019年4月13日更新)