和歌山市 月1講座が好評

 和歌山市役所1階で4月にスタートした手話のミニ講座が好評だ。来庁者に気軽に参加してもらうため、あえて講義室ではなくロビーで開く。障害者支援課の松谷真理さんは「手話が言語だということをもっと広め、市民があいさつ程度できるようになってほしい」と願っている。

 2016年に同市が施行した手話言語条例に基づき実施。1階総合案内隣にイスを並べ、同課職員が1時間、簡単なコミュニケーション法を伝える。予約はいらず、昼休憩中の職員も受講する。

 5月17日には集まった約50人に、好きな色や動物、趣味の紹介方法を教えた(写真)。「表情を付けて好きの度合いを示して」「間違ってもいい。分からない時は身振りと口を動かすことでわりと伝わります」とアドバイス。受講者は笑顔で「私、赤色が好きです」「マンガを読むのが趣味」と表現していた。

 友人と参加した竹本佐知子さんは「たまたま通りがかり、楽しいひとときを過ごせました。日ごろから使う機会があればいいですね」と笑顔。熱心に聞いていた西山栄子さんは「最近手話を習い始めたばかり。とても分かりやすかったのでまた来たい」と喜んでいた。

 毎月第3金曜午後0時半から。次回は6月21日。無料。同課(073・435・1060)。

(ニュース和歌山/2019年5月25日更新)