読者の皆さんから寄せられた、和歌山に関する身近な疑問を調査する「和歌山謎解き代行社」。今回は紀の川市の前田好美さんから、「すさみ町にある海中ポスト、何通ぐらい投かんがあるの?」です。
2002年に「世界一深いところにあるポスト」としてギネスブックに認定された海中ポストは、1999年の南紀熊野体験博の際に誕生。今も現役で活躍しています。
地元郵便局から委託を受け管理するダイビングショップ、クラブノアすさみの中西健二さんに尋ねました。
月100通、夏は400通以上
「すさみ町の海中ポスト、何通ぐらい投かんがある?」。ポストを管理するクラブノアすさみマネジャーの中西健二さんによると、投かん数は平日や休日、季節によって変動するそうで、「月100通程度、年間だと約1500通。夏場の多い月は400〜500通になることもあります」。
ポストは、クラブノアすさみ前の岸から120㍍ほど沖、水深約10㍍の海底にあり、海面に目印の旗を浮かべています。ダイビング体験客が投かんし、翌日に同店のスタッフが回収。乾かしてからすさみ郵便局へ届けます。同店で耐水合成紙のハガキを購入でき、潜れない場合は、スタッフに入れてもらえます。
設置から20年。このポストから送られたハガキは3万8000通に上り、来年には4万通に達する見込み。「海草がつくので2台のポストを年ごとに入れ替えます。観光記念だけでなく、年賀状やアイドルへのファンレターを入れるお客さんもいます」とにっこり。
いよいよ夏本番。紀南へ出かける際はすさみへ立ち寄り、海中ポストから潮の香り漂う暑中見舞いを出してみては?
(ニュース和歌山/2019年6月15日更新)