心のバリアフリーについて学ぶ集会が6月24日、和歌山市有本の四箇郷小学校で開かれた。車いす絵本作家、たかだゆき子さん、手話を使って歌う強力翔さんらが出演。企画した児童会の相坂璃音さん(6年)は「障害についてよく知らず、どうサポートすればいいか分からないことがあります。楽しく学んで健常者と同じように接してほしい」と目を細めていた。

 毎年、歌やレクリエーションを児童会が企画し、学年間の親ぼくを深めているなかよし集会。今年は、耳の不自由な人に会った時、手話が分からなくて後悔した相坂さんが、テーマに「バリアフリー」を提案した。

 まず、たかださんが著書『やさしい きもち』『はじめての うみ』を「みんなの中にある優しさを育んでほしいと思って作りました」と紹介。たかださんのナレーションで、児童会メンバーが台詞を分担し、朗読劇を披露した。次に、強力さんが手話を教え、地元サックスプレーヤーNazukiさんの演奏に合わせ、『世界に一つだけの花』などを手話付きで合唱した。

 6年の北原仁湖さんは「障害のある人が困っているのを見かけたら、勇気を出して一声かけたい」。上田仁校長は「相手に伝えたい、分かり合いたいとの気持ちを大切にしてください」と児童に語りかけていた。

写真=たかださん(中央)と朗読劇を披露する児童会

(ニュース和歌山/2019年7月6日更新)