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県の貯金と言われる財政調整基金と県債管理基金。1992年は952億円あったが、年々減少を続け、2007年度末で残り211億円になっていた。09年度には基金が枯渇し、財政再生団体に陥る可能性が出始めたため、県は08年3月、行財政改革の一環として県営施設の統廃合や外郭団体への補助金削減に乗り出した。 選行革で委託や廃止 この前段階として県は05年、「行財政改革推進プラン」を策定し行政のスリム化を試みる。指定管理者制度を導入し、約80ある県営施設の半数を民間企業や団体、市町村に一定額の管理費で委託。人件費や維持費を抑える一方、民間ならではの運営手法で利便性や魅力アップを図った。 利用価値を見直し
廃止対象の候補に挙がった県NPOサポートセンターを運営するわかやまNPOセンターは08年7月、署名運動を実施。1ヵ月で330団体、7000人から集め、仁坂吉伸知事に存続を求めた。 ◇ ◇ 「ニュース和歌山が伝えた半世紀」は毎週土曜号掲載です。 |
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※ニュース和歌山2014年11月8日号掲載
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半世紀No.45 〜 2008年(H20)民間手法で生きる公共施設 県営施設見直しに戸惑いの声
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