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メーンテーマは「21世紀のリゾート体験」。人工島まるごとを会場としたビッグイベント「世界リゾート博」は、多彩なパビリオンや充実した夜間イベント、海に囲まれたロケーションなどが受け、県内外からの客でにぎわいを見せた。猛暑と言われた夏、最終的には当初目標の150万人を大きく超える298万人が詰めかけた。 21組がサモア式結婚式 「世界リゾート博、ごゆっくりお楽しみください。それではレディー・ゴー!」。7月16日、ゲート前を埋め尽くす入場客を前に、海南市の舩橋泉さん(45)は約130人いた協会コンパニオンの中から、初日のMCを任された。「あの時に話した1分間ほどの内容は20年経った今も覚えていますね」。72日間の暑い夏が幕を開けた。
異色だったのは「南太平洋ビレッジ(西サモア)」。ラグーン(砂洲などで外海と遮断されてできた湖沼)の周りに伝統的な円形の家屋が並び、現地から招いた40人が生活する様子をそのまま披露した。「牧師や警官も現地の方で、砂浜の砂や建物の材料を現地から取り寄せるなど、本物にこだわりました」と担当だった鈴木利典さん(53)。火起こしやカヌー体験で来場者とふれあったほか、会期中に21組が現地式の結婚式を挙げた。夕暮れ以降に行うファイヤーダンス(写真右)も好評で、鈴木さんは「ショーの前に場所取りする人が日に日に増えたのを覚えています」。 夜間イベントで夕涼み 来場者は順調に伸び、目標としていた150万人は8月30日に達成。9月に入っても勢いは止まらなかった。リ博協会事務所の壁には毎日の来場者数をグラフにして貼っていたが、協会事務局長だった若林弘澄さん(81)は「壁では間に合わず、天井まで紙を伸ばした日も何日かありました」。9月10日には期間中最多となる9万6666人が押し寄せた。 ◇ ◇ 「ニュース和歌山が伝えた半世紀」は毎週土曜号掲載です。 |
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※ニュース和歌山2014年8月2日号掲載
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半世紀No.31 〜 1994年(H6)世界リゾート博開幕 猛暑の72日間 298万人熱く
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