野崎西小6年 甲斐穂澄選手〜関西1位で全日本選手権へ

 野崎西小学校6年の甲斐穂澄選手が、スケートボードの大会「AJSA関西アマチュア・サーキット」の3試合で優勝1回、3位2回の好成績を収め、関西ランキング1位となった。関西王者として、10月の全日本アマチュア選手権に挑む。「8位以内に入って、目標のプロ選手になりたい」と闘志を燃やす。

 甲斐選手は保育園年中の時、家の倉庫で父親が昔、使っていたスケートボードを見つけ、滑り始めた。本格的に取り組むようになったのは小学3年。「出場した大会で雰囲気にのまれ、何もできませんでした」。その悔しさから、泉南にある練習場まで毎日、一人で電車に乗って通い、技を磨き続ける。「みんな違う滑りをするところがスケボーの魅力。自分はミスが少なく、軸がぶれないのが特徴だと思います」と笑顔を見せる。

 小学生から一般の選手までが参戦する関西アマチュア・サーキットには2年前から出場している。階段や手すり、ベンチなど街にあるようなものが並ぶコースで技を繰り出し、その難度や完成度などを審査員が評価。3試合あり、各試合の順位によって与えられるポイントの合計で関西ランキングが決まる。

 1、2年目は6ポイントしか得られなかったが、今年は5月19日の第1戦で、「自分も周りもびっくりだった」と振り返る優勝を果たした。7月21日の2戦目、9月8日の3戦目も安定した滑りを見せて3位に入り、計44ポイントを獲得。2位以下を大きく引き離し、関西1位になった。

 次に見据える10月26日㊏、27日㊐の全日本アマチュア選手権には、全国7地域のランキング上位選手が集まる。この中で上位8位に入れば、プロ資格を得られる。来年の東京五輪で正式種目になるスケートボード、甲斐選手は「目標は世界チャンピオン。XゲームやSLSなど世界の大会で活躍したいし、2024年のパリ五輪では金メダルを目指します」と大きな夢を描いている。

(ニュース和歌山/2019年9月21日更新)