多くの人でにぎわう奠供山(てんぐやま)の山上です。旗が取り付けられていますので、開業間もなくのころと思われます。

 開業直後の新聞によれば「水色に塗った鉄の格子から浦曲(うらわ)の景色を見渡せば活動写真を見る如く一秒一秒と其趣が変化する、洲崎の松、お旅所の鳥居さては不老橋も紀三井寺も瞬く内に下界遥かに遠くなる」と感心することしきりですが、上り降りにそれぞれ二分三秒かかったとのことですので、かなりのスローペースです。

 紀国堂=和歌山市卜半町38=店主の溝端佳則さんの古写真を紹介します。

(ニュース和歌山/2019年10月5日更新)